『蓮花　Voice』この時間は　わたし、蓮花がお送りしています。

今から39年前、1976年の今日11月23日『ジャック･マイヨール』がエルバ島で人類史上初めて素潜りで100メートルを超える記録をつりました。
この時ジャックは49歳。と出会う。1988年、『ジャック･マイヨール』の自伝をもとにフランスの監督『リュック・ベッソン』が製作した映画「グラン・ブルー」がヒットして、『ジャック･マイヨール』は世界中の人々にその存在を知られようになりました。

ジャックはフランス人建築家の二男として1927年に上海で生まれました。
当時上海と長崎の間には定期航路があり、ジャックの一家は毎年夏になると唐津の虹の松原で休暇を過ごしたそうです。

ジャックが最初に浅い海で潜ることを覚えたのは、６歳の時でした。そして、国の天然記念物にも指定されている唐津の七つ釜で初めてイルカに出会い、このことが彼の一生を左右する原体験となります。ラジオのレポーターや新聞記者など仕事も国も転々とした後、３０歳のときアメリカの水族館で雌イルカ「クラウン」と出会います。「子どものころに私を魅了したなつかしいまなざし。世界が一斉にブルーに染まったようだ」と後にジャックは語っています。クラウンに一目ぼれでした。調教師になり、クラウンから水中での所作を学びこれが転機となり、彼は海の深みをめざすようになります。自らの肉体を使って人間の水の中での能力を追究します。フリーダイビングに挑戦するようになったジャックは1966年にハバナで60メートルを記録したのを皮切りにライバル『エンゾ・マイオルカ』と激しく記録を競い合いました。